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2016年7月29日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。

今回もインプラントに関する歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。

微粒子とブロックの他家骨を用いたインプラント周囲の骨欠損におけるGBR Title :Guided bone regeneration of peri-implant defects with particulated and block xenogenic bone substitutes Author:Goran I. Benic Daniel S. Thoma Fernando Mu~noz Ignacio Sanz Martin Ronald E. Jung Christoph H. F. H Journal:Clin Oral Implants Res.27, 2016 : 567-576.


PURPOSE
GBRにおける補填材料について、
自家骨を用いても他家骨を用いても
その成功率に差はないというデータ
がある。
また馬の骨はGBRに有効であるという
報告もある。
本実験では馬のブロック骨と、牛の骨(Bio-Oss)を微粒子とブロックの状態で使用し、その有効性を検証した。

MATERIALS AND METHODS
・8匹の雄の犬で実験(生後20M、16.8Kg)
下顎のP2~4、M1,M2を抜歯
・4M後、骨欠損を作りインプラント埋入
及びGBRを行う
・近遠心10mm、高さ5mm、頬舌的に
5mmの骨欠損を作成しインプラント(径4mm、長さ8mm、OsseoSpeedTM S, ASTRA TECH Implant System, DENTSPLY Implants, Mannheim, Germany)を埋入した。
・GBRは4つの方法で比較した
1、Bio-Oss (granules 0.25-1 mm, Geistlich Pharma AG, Wolhusen, Switzerland) とメンブレン(Bio-Gide, Geistlich Pharma AG)
2、Bio-Oss ブロック(spongiosa block, Geistlich Pharma AG) とメンブレン
3、馬ブロック(Geistlich Pharma AG)と
メンブレン
4、何も入れない
・4M後切片作成、トルイジンブルー染色
を行った
・ウィルコクソンの符号順位検定を行った
RESULTS
・ブロックの成型は馬の方がしやすい
・Bip-Ossブロックはクラックが多い

DISCUSSION & CONCLUSION
・骨補填材とメンブレンを使用した方が、何も使用しないより、骨量及び粘膜の幅において優位であった。
・馬の骨が増大幅で一番良い結果であった。
・新生骨量に関しては骨補填材による差はなかった。
・Bio-Ossと比較して、馬の骨は吸収量が
多かった。
POINT OF CRITICISM
馬ブロックはGeistlich Pharma AGから提供されていることを考えると新しい骨補填材を製品化するための論文なのでしょうか?
TOPIC OF CONCERN
Bio-Ossのブロックや粒子径の使い分けはどのようにされていますでしょうか?


豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!

これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。


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まつもと歯科 院長 歯学博士 松本卓也 まつもと歯科
http://matsumoto-dentalclinic.jp/
院長 歯学博士 松本卓也

【経歴】
2004年 大阪大学歯学部卒業
2004年 かい矯正歯科インプラントセンター 勤務
2007年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座入学
2009年 医療法人かい歯科退職
2009年 大阪デンタルクリニック、医療法人たんぽぽ会 非常勤勤務
2009年 まつもと歯科開院
2011年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座卒業

【所属学会】
AAA審美・インプラント会
大阪大学顎口腔機能再建学講座
日本歯科審美学会
日本歯科理工学会