インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者・歯科審美学会認定医・まつもと歯科」

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インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者・歯科審美学会認定医・まつもと歯科」

こんにちは。

まつもと歯科院長 松本卓也です。

今月も新しいインプラント歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。

 

ショートインプラントを使用した磁性アタッチメント部分床義歯の口腔機能についての前向き研究

Title:Oral function of implant-assisted removable partial dentures with magnetic attachments using short implants: A prospective study

Author:Masataka Watanabe, Manabu Kanazawa, Daisuke Sato, Yoko Uehara, Anna Miyayasu, Maiko Iwaki, Yuriko Kusumoto, Yuka Abe, Kazuyoshi BabaShunsuke Minakuchi

Journal:Clin Oral Impl Res. 2022;33:1265–1272.

 

PURPOSE

この前向き研究は、下顎ケネディ クラス I および II の患者における、部分床義歯 (RPD) の口腔機能と、ショートインプラントおよび磁気アタッチメントを備えたインプラントオーバーデンチャー (IARPD) の口腔機能を比較することを目的とする。

MATERIALS AND METHODS

2016年から2019年までの医科歯科大学歯学部附属病院または昭和大学歯学部附属病院で下顎ケネディ クラス I または II で、少なくとも 3 歯が欠けている 30 人が参加した。

包含基準 (1) 45 歳から 85 歳(2) 下顎のケネディ クラス I または II で、第 3 大臼歯を除く、少なくとも 3 本の歯が欠けている(3) 1 本以上の歯が存在し、動揺がない(4) インプラント挿入に十分な骨量がある

除外基準(1)制御されていない全身性疾患(2)未治療の顎関節症(3)ドライマウス(4)感染症(5)口腔運動機能障害(6)認知症(7)未治療の精神障害

適切なRPDを使用している期間をステージ1とする。インプラント (Straumann SLActive Standard Plus RN、直径 4.1 インチ、長さ 6.0 インチ、Straumann、バーゼル、スイス) は、顎堤の遠心に埋入された。インプラント手術の 6 週間後、Ostellを使用してインプラントの安定性を確認した後、RPD の凹面をヒーリング キャップに接触するようにリライニングした。 ヒーリング キャップ付きの IARPD を使用している期間をステージ 1 と定義した。 4 週間後、ヒーリング キャップは磁性キーパー (14mm または 30mm、φ4.7、750gf)(Magfit IP Iシリーズフラット、愛知製鋼株式会社、愛知、日本)に置換し、即時重合レジン(Unifast III、GC、東京、日本)を使用して RPDに組み込むことにより、RPD を安定させた。 磁性アタッチメント付きの IARPD を使用する期間をステージ 2 と定義した。

混合能力、粉砕能力、最大咬合力、および咬合接触面積を含む口腔機能は、RPD(ステージ0)、ヒーリングキャップを備えたIARPD(ステージ1)、および磁性アタッチメントを備えたIARPD(ステージ2)について評価した。

RESULTS

合計 48 本のインプラントが 30 人の参加者に埋入された。3人の参加者は、オッセオインテグレーションの欠如により 3本のインプラントがロストした27名(東京医科歯科大学20名、昭和大学7名、男性:11名、女性:16名)を評価した。

インプラントの生存率は 93.8% だった。 ステージ0 と 2 (それぞれ p < .001 と p = .036) とステージ1 と 2 (それぞれ p = .003 と p = .015) の間で、粉砕能力と咬合接触面積に有意差があった。 最大咬合力に関しては、ステージ 1 と 2 で有意差があった(p= .018)。 ただ、3ステージ間で混合能力に有意差はなかった。

CONCLUSION

本研究内で,ショートインプラントと磁性アタッチメントを備えた IARPD は、ケネディ クラス I および II の患者の RPD およびヒーリング キャップを備えた IARPD と比較して、粉砕能力と咬合接触面積が向上する可能性がある。 さらに、ヒーリング キャップを使用した IARPD と比較して、磁性アタッチメントを使用した IARPD は最大咬合力が向上した。

 

入れ歯の支えにインプラント(マグネットを使用)を使うことで入れ歯が安定し、咬みやすくなるという歯科論文です。

 

今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。

 

こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。

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