インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者・日本口腔インプラント学会専修医・国際インプラント学会指導医・歯科審美学会認定医・まつもと歯科」

まつもと歯科医院ブログ

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インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者・日本口腔インプラント学会専修医・国際インプラント学会指導医・歯科審美学会認定医・まつもと歯科」

こんにちは。

まつもと歯科院長 松本卓也です。

今月も新しいインプラント歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。

 

2本または4本の歯科用インプラントによる上顎インプラントオーバーデンチャー。 歯科用インプラントと義歯の成功と生存率に関する前向き無作為化クロスオーバー臨床試験

Title:Maxillary implant overdentures on two or four implants. A prospective randomized cross- over clinical trial of implant and denture success and survival

Author:Stefanie Kappel、 Anna- Luisa Klotz、 Lydia Eberhard、Justo Lorenzo Bermejo、Peter Rammelsberg、Nikolaos Nikitas Giannakopoulos

Journal:Clin Oral Impl Res. 2021;32:1061–1071

 

PURPOSE

無歯顎における2〜4本のインプラント支持Locator®アタッチメントの義歯はシンプルで取り扱いが簡単だが、2本および4本のインプラントオーバーデンチャーと比較した場合のデータはまだない。この試験の目的は、下顎2本のインプラントオーバーデンチャーである参加者において、無歯顎のインプラント支持オーバーデンチャーで、非同期で負荷した4つのインプラントの生存と成功率を研究した。また、オーバーデンチャーの成功率と、インプラントの数と位置に関する患者の好みを研究した。

MATERIALS AND METHODS

・選択基準 50〜95歳、下顎に2本のインプラント支持オーバーデンチャー(アタッチメントまたはDolder®バー)、上顎総義歯

・除外基準 薬物またはアルコールの乱用、垂直または水平の骨量不足、骨質がよくない患者、喫煙者と糖尿病患者は除外しない

・補綴前処置 上顎は両側性平衡咬合、中心位にて総義歯を作製、下顎は2本のロケーターアタッチメントを使用した義歯を作製。

・外科処置 義歯を複製しサージカルガイドを作製。GBRは行わず、必要があれば垂直的にはソケットリフトを、水平的にはスプリットクレストを行った。各患者はSLAStraumannRoxolid®インプラント、長さ10mm、直径3.3または4.1 mmを患者の骨幅に合わせて選択し、犬歯および臼歯部に埋入した。

・外科後の補綴処置 6-9ヶ月の待機後、患者を2つのグループにランダムに分け、1つは犬歯部にのみロケーターを装着し3ヶ月使用、次に臼歯部のみロケーターを装着し3ヶ月使用、その後4つ全てにロケータ-を装着し使用してもらい、それぞれの使用感を尋ねた。もう一つのグループは臼歯から犬歯部、両方という順で行った。

・フォローアップ検査 1年毎に行われた。インプラントの成功は、臨床的安定性と動揺、機能、軽いパーカッションでの打診痛、プロービング、および放射線透過性によって定義した。

RESULTS

・18人の男性(75%)と6人の女性(25%)が研究に含まれた。 平均年齢は68.3歳(最小:52.0、最大:83.1歳、SD :±7.0歳)。 4人の患者が2型糖尿病を患っており、 7人の患者は喫煙者。

・研究中、3人の男性の犬歯部のインプラントがそれぞれ1年、1.4年、1.9年でロストした。うち2人がヘビースモーカー(1日20本以上)でもう一人は2型糖尿病。リコール中に一人の男性(1日5本未満の喫煙者)が2本の犬歯部のインプラントがロストした(1.6年と3.5年)。さらにもう一人の患者は3.1年でロスト(喫煙及び糖尿病はなし)。負荷後のインプラントの生存率は、平均3.1年の観察期間後93.8%(最小:1.0、最大:5.3年、SD:±1。0年)

・リコール中に3人の患者の1本のインプラントに周囲炎が認められた。よって成功率は90.6%であった。

・2.2年のリコール期間(最小:1.0、最大:4.2年、SD:0.9年)の間に、11人の患者で合計27個の上顎補綴合併症が発生した。フレームワークの破折を除くと軽微な修理であった。残り13人は問題なかった。

・アタッチメントはどちらか一方であれば9人が犬歯部のロケーター、3人が臼歯部のロケーターを、9人がどちらも変わらないと答えた。24人中23人は4本のロケーターが良いと答えた。

・24人の患者は全員が上顎のロケーター治療を推奨すると答えた。

CONCLUSION

下顎に比べ上顎のインプラントの生存および成功率は低かった。ロケーターは4本が好まれた。

 

 

 

今後も豊中市の皆様の歯や口腔内の健康維持に寄与出来ればと思います。

 

こういう大変な時期ですが私も歯科医師として今できることを精一杯させて頂こうと
思っております。
では皆さま今日も一日頑張っていきましょう。
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。

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