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2018年5月24日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今回もインプラントに関する歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。

インプラント周囲炎に外科治療を行った長期結果.2-11年の後ろ向き研究 Title :Long- term outcome of surgical treatment of peri- implantitis. A 2- 11- year retrospective study Author::Tord Berglundh ,Jan L. Wennström ,Jan Lindhe Journal:Clin Oral Implants Res.29, 2018 : 404-410.

PURPOSE
・インプラント周囲炎に対して外科治療を行った長期予後を臨床的およびレントゲン的結果によって評価した。
MATERIALS AND METHODS
・2000~2012年の間に、スウェーデンのヴェストラ・イェータランド県の、Public Dental Health Servicesの歯周病クリニックでインプラント周囲炎の外科的治療を受けた患者のファイルおよび放射線写真を分析した。
・研究プロトコールはスウェーデンのヨーテボリ地方倫理審査委員会(Dnr 1050-16)によって承認された。
・50人の患者の適応基準
(i)6mm以上のポケット、BOP、SOP、3mm以上の骨吸収を有するインプラントを有する。
(ii)ポケット除去を目的としたフラップ手術を含む治療を受けた。
(iii)メンテナンス治療を受けている(iv)2年以上の臨床症状とレントゲン結果のデータが利用可能である
1.歯周外科
・アモキシシリンを1日2回、750mgを3日前から術前投与。
・フラップを開け、生理食塩水を浸したガーゼやチタンコーティングされたキュレットで清掃を行った。必要があれば骨整形を行った。抜糸の術後2週まで0.2%クロルヘキシジンで1日2回洗口を行う。
・術後メンテナンスは4か月毎に行う。
2.患者ファイルとレントゲン写真の分析
・PPD,BOPの術前および最新の状態が得られた。

・レントゲン写真にてインプラント周囲骨の近遠心的な位置を評価した。

RESULTS

・抗菌剤療法はあまり効果がなかった
CONCLUSION
・インプラント周囲炎に歯周外科を行うことは長期的に効果的である。
・インプラント周囲炎の治療結果は表面性状が機械研磨の方がラフサーフェスと比べて良い。
・BOPやSOP、ポケットなど歯周組織が安定していれば歯槽骨も保持される。

発表者:松本 卓也 抄録提出日時:平成30年5月15日


豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!

これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。


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まつもと歯科 院長 歯学博士 松本卓也 まつもと歯科
http://matsumoto-dentalclinic.jp/
院長 歯学博士 松本卓也

【経歴】
2004年 大阪大学歯学部卒業
2004年 かい矯正歯科インプラントセンター 勤務
2007年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座入学
2009年 医療法人かい歯科退職
2009年 大阪デンタルクリニック、医療法人たんぽぽ会 非常勤勤務
2009年 まつもと歯科開院
2011年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座卒業

【所属学会】
AAA審美・インプラント会
大阪大学顎口腔機能再建学講座
日本歯科審美学会
日本歯科理工学会