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2017年11月23日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。
今月もインプラントに関する歯科論文を抄読いたしましたので掲載いたします。

部分欠損患者における垂直GBR後のインプラント埋入結果:10年間の前向き臨床研究 Title :Long-term outcomes of implants placed after vertical alveolar ridge augmentation in partially edentulous patients: a 10-year prospective clinical study Author:Mario Roccuzzo, Matteo Savoini, Paola Dalmasso, Guglielmo Ramieri Journal:Clin Oral Implants Res.28, 2017 : 1204-1210.

PURPOSE
・垂直GBR後に埋入されたインプラント周囲の10年後の臨床パラメータとインプラント周囲再生骨の安定性を調査する
・インプラントの喪失、インプラント周囲骨の喪失、軟組織のリセッション、排膿、ポケットの深さ、プラーク、プロービング時の出血、及び追加処置の必要性を調査する
MATERIALS AND METHODS
・41人(男性13人、女性28人、平均年齢48.5±10.6)の患者に82本のインプラントを埋入
・Cawood and Howell の分類でClass
Ⅳ、Ⅴ、Ⅵであり、最低4mmの骨造成が必要

・最初の18人は自家骨を用い、チタンメッシュを使用した
・次の23人は12のテストグループ(自家骨+チタンメッシュ)と12のコントロールグループ(自家骨+チタンメッシュなし)に分けて手術を行った
・すべての手術は浸潤麻酔科で同一の歯周病・インプラント専門医が行った

・最初にGBRを行い、4-6か月後にインプラント埋入(SLAインプラント)を行った
・必要な場合は必ずCTGを行った

RESULTS


・7人が脱落し、34人の結果である
・2.34±1mmから1.89±1.11mmに角化歯肉は減少した
・歯周病の既往がある患者の骨吸収は0.78±0.59mmで既往のない患者の0.43±0.50mmで優位差があった

DISCUSSION & CONCLUSION
・十分なメンテナンスが行われていれば、垂直GBR後のインプラント埋入の長期予後が見込むことが出来る
・歯周病の既往がある患者は骨吸収が大きい傾向にある

TOPIC OF CONCERN
・垂直GBRは何mm位までを目安にされていますでしょうか?
・長期予後はいかがでしょうか?

発表者:松本 卓也 抄録提出日時:平成27年11月24日


豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!

これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。


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まつもと歯科 院長 歯学博士 松本卓也 まつもと歯科
http://matsumoto-dentalclinic.jp/
院長 歯学博士 松本卓也

【経歴】
2004年 大阪大学歯学部卒業
2004年 かい矯正歯科インプラントセンター 勤務
2007年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座入学
2009年 医療法人かい歯科退職
2009年 大阪デンタルクリニック、医療法人たんぽぽ会 非常勤勤務
2009年 まつもと歯科開院
2011年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座卒業

【所属学会】
AAA審美・インプラント会
大阪大学顎口腔機能再建学講座
日本歯科審美学会
日本歯科理工学会