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2016年9月23日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。

今回も私が抄読したインプラントに関する歯科論文を掲載いたします。

顎堤の吸収した下顎無歯顎患者に対する4mmのextrashort インプラントの1年後の評価 Title :Evaluation of extrashort 4-mm implants in mandibular edentulous patients with reduced bone height in comparison with standard implants: a 12-month results Author:Jose Luis Calvo-Guirado, Jose Alberto LopezTorres, Carlos Perez-Albacete Martınez Journal:Clin Oral Implants Res.27, 2016 : 867-874.

PURPOSE
・5mm以下のインプラントをextrashort インプラントといい、4mmのextrashort インプラント4本(臼歯部)と10mm インプラント2本(犬歯部)を連結した症例の評価を行う
・骨への応力に関してインプラントは長さより太さの方が有利に働くという報告がある
・Slotteら(2012)はextrashort インプラントは連結時2年間は歯周組織に問題でなかった、Seemannら(2015)は下顎で生存率97.25%であったと報告
MATERIALS AND METHODS

・10人の患者は女性6人男性4人、年齢は平均64歳(44-86)で上顎にインプラントの埋入なしで下顎は無歯顎である
・患者は健康状態に問題がない
・インプラントはRoxolid SLAactive(Straumann)を使用(径4.1mm、長さ4mmと10mm)
・埋入時初期固定の強さを測定するため(IMPLANTMED Unit E; W&H)を使用
・ISQ値を埋入直後、3M、6M、12M時に測定した
・骨吸収の診査のためパノラマ写真を埋入直後、3M、6M、12M時に撮影した
・temporaly インプラントはOsseolife-Ziacom(Fuenlabrada)を使用し、6本のインプラントを埋入後、埋入したインプラントの間に3本のtemporaly インプラントを埋入した
・抜糸後仮の補綴物を装着した
・3か月後最終補綴を装着した
・検定は Mann-Whitney U-testを用いた

RESULTS


・生存率は1年においてextrashort インプラントで97.5%、10mmのインプラントで100%であった
DISCUSSION & CONCLUSION
・短い期間ではあるが4mmのextrashort インプラントは10mmのインプラントに近い治療結果が得られた
POINT OF CRITICISM
・骨欠損をパノラマでチェックしている
・連結せずに4mmのインプラントだけでの治療結果ならどうなのか?
TOPIC OF CONCERN
short インプラントは皆様用いられておりますでしょうか?またどれがお勧めでしょうか?


豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!

これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。


「まつもと歯科」のホームページはこちら:
予防歯科・インプラント治療なら大阪府豊中市岡町の歯科・歯医者のまつもと歯科

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2016年9月20日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。

今日は台風で風と雨が強いです。
こんな日でも来ていただける患者様はありがたいです!!

さて今日は小児矯正歯科についてお話しいたします。
子供の歯から大人の歯への生え変わり時に
歯がガタガタではえてきた・・
というお悩みの親御さんはたくさんいらっしゃると思います。

歯並びが悪いと見た目が悪いだけでなく
虫歯や歯周病のリスクが高くなります!!

ただ歯並びがガタガタだと矯正歯科治療に抜歯が必要といわれたけど
健康な歯は極力抜きたくない!!
と思われている患者さんは多いと思います。

ではどうしたら良いのか?

それは成長期に顎の発育をうまく促すことが大事です!!
時期的に言うと大体7歳~遅くとも12歳くらいまでになると思います。

当院では顎の発育にスケルトンとバイヘリクスという矯正歯科装置をよく使用します。

スケルトンは上顎歯列用で
スケルトン.jpg

これはねじを回すことにより幅を広げる矯正歯科器具で
上顎には正中口蓋縫合という骨の縫合部があり
成長期はこれが癒合しておらず力をかけると顎を側方に広げることが出来ます。

正中口蓋縫合.jpg

下顎にはバイヘリクスという矯正歯科装置を装着して
歯列を拡大します。

バイヘリクス.jpg


成長期に歯列を拡大することで抜歯の可能性を低くすることが可能です!

例えば矯正歯科治療前、特に下の歯がガタガタですが・・・

治療前.jpg

上記のような矯正歯科治療を行うことで

治療前後.jpg

このように綺麗になりました!!
抜歯もなしでこのように歯を並べることが出来ました!!
このような顎を成長させる矯正歯科治療は小学校中に特に適用となります。

いかがでしょうか??

矯正後は予防をしっかりしていきましょう。
ご自身の歯を長持ちさせるために予防歯科でメンテナンスしましょう!

これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。


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