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2016年5月27日

こんにちは。
まつもと歯科院長 松本卓也です。

今月もインプラント論文を抄読いたしましたので掲載いたします。

ピエゾと従来の方法を用いた抜歯前後の歯槽骨頂の定量的な比較
Title Piezosurgical treatment of crestal bone: quantitative comparison of post-extractive socket outcomes with those of traditional treatment
Author :Sergio Spinato,Alberto Rebaudi,Fabio Bernardello,Carlo Bertoldi,Davide Zaffe
Journal:CLINICAL ORAL IMPLANTS RESARCH P361-366
PURPOSE  
歯科用インプラントに骨の幅が重要である
Heggelerらによると抜歯窩は幅で2.6~4.5mm、高さで0.4~3.9mm吸収する
Spinatoらによると、頬側骨が1mm以下の厚みの場合高さで1.17mm、幅で2.67mm
頬側骨が1mm以上の厚みの場合高さで0.50mm、幅で1.17mm吸収した
抜歯後は骨吸収が起こるが、非侵襲手的に抜歯をおこなうとこれが少ないことがわかっている。
今回はピエゾを用いた場合と従来法による骨吸収を定量的に測定した。
MATERIALS AND METHODS  
患者選択 2つの開業医で次の基準で治療を行った。
Hopeless teethで抜歯およびインプラントを行う、口腔衛生状態良好、プラークスコア25%以下
上顎の単根歯で10mm以上、フラップレスで抜歯、
喫煙、急性根尖性歯周炎、角化歯肉の不足している、骨代謝に影響する投薬を受けている、妊娠中の患者は省く
バイオタイプがThickとnormal、動揺が0.2mm以上のものも省く
従来の抜歯法(TET) 歯冠切除をバーで行い、近遠心をバーで切除、スペースを作り口蓋側から抜歯する。
アンキローシスがひどい場合は歯の周囲をバーで削り、ヘーベルにて抜歯した。

ピエゾを用いた抜歯法(PET)
EX1を用いて近遠心に分割。
アンキローシスがひどい場合
OP5を用いて
歯の周囲を削って抜歯した。
どちらも歯根膜を削らないよう
に注意した

RESULTS  
37人の患者、年齢23歳から75歳。12本の切歯、2本の犬歯、23本の小臼歯。
抜歯理由はエンドの問題15、破折6、カリエス16本。19本はTET、18本はPET。
頬側骨の厚みが1mmより上がgrooupA(TET10本、PET10本)、1mm以下をgroupB(TET9本、PET8本)とする。


DISCUSSION 
骨幅に関しては吸収量が優位に少なかった。
Club GP 文献抄読会 発表者:松本 卓也  抄録提出日時:平成28年3月18日

豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
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これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来るように」
努力したいと思います。


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まつもと歯科 院長 歯学博士 松本卓也 まつもと歯科
http://matsumoto-dentalclinic.jp/
院長 歯学博士 松本卓也

【経歴】
2004年 大阪大学歯学部卒業
2004年 かい矯正歯科インプラントセンター 勤務
2007年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座入学
2009年 医療法人かい歯科退職
2009年 大阪デンタルクリニック、医療法人たんぽぽ会 非常勤勤務
2009年 まつもと歯科開院
2011年 大阪大学歯学部大学院 顎口腔機能再建学講座卒業

【所属学会】
AAA審美・インプラント会
大阪大学顎口腔機能再建学講座
日本歯科審美学会
日本歯科理工学会