インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者・歯科審美学会認定医・まつもと歯科」

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インプラント歯科論文抄読会 「大阪府豊中市岡町の歯医者・歯科審美学会認定医・まつもと歯科」

こんにちは。

まつもと歯科院長 松本卓也です。

今年一回目のインプラント歯科論文抄読会で歯科論文を抄読してきましたので掲載いたします。。

 

ブロック及び顆粒骨補填材を用いたGBR時の歯科用インプラント周囲の硬組織の変化を比較した6ヶ月間RCT研究

Title :Hard tissue changes after guided bone regeneration of peri‐implant defects comparing block versus particulate bone substitutes: 6‐month results of a randomized controlled clinical trial Author:Goran I. Benic ,Barbara M. Eisner,Ronald E. Jung , Tobias Basler,David Schneider ,Christoph H. F. Hämmerle Journal:Clin Oral Impl Res. 2019;30:1016–1026.

 

PURPOSE
歯科用インプラント周囲骨欠損に対してGBRに使用されるブロック状骨補填材が、顆粒状骨補填材とで歯科用インプラント周囲の硬組織幅径の変化をテストする。
MATERIALS AND METHODS
・この歯科臨床研究は、スイスのチューリッヒにあるチューリッヒ大学歯科医学センターの再建歯科クリニックで実施された。
・被験者の選択基準 18歳以上、口腔外科的介入が禁忌となる病歴がない、重度の喫煙(1日あたり20本以上)、歯周病がコントロールされている、プラークスコア<25%、歯槽堤の頬側欠損を伴う歯科用インプラントの必要性、抜歯後4か月を超える、歯科用インプラント埋入後の裂開型頬骨欠損の存在。 ・術前に、患者は抗生物質(2×750 mgアモキシシリン)と非ステロイド性鎮痛薬/消炎薬を投与。局所麻酔下で、歯槽頂切開および垂直の減張切開、歯科用インプラント(OsseoSpeed EV、DENSTPLY Implants)が補綴的に理想的な位置に挿入された。 治療法はランダムに割り当てられた •Bio-Oss海綿骨顆粒、粒径0.25–1 mm、(Geistlich PharmaAG)+コラーゲン膜(NBCM)Bio-Gide(Geistlich Pharma AG)+吸収性ポリ乳酸固定ピン(Inion GTR™、Inion Ltd)。 •BioOss®ブロック(Geistlich Pharma AG)+ Bio-Gide(Geistlich Pharma AG)+固定ピン(Inion GTR™、Inion Ltd)。
・ブロック骨補填材はバーで必要な形態に修正した。

・6ヵ月後、2次オペで組織を評価した。歯科用インプラントショルダーを基準にして欠損の高さを測定した。インプラントカバースクリューをヒーリングアバットメントに交換し、歯肉フラップを縫合した。
・CTは埋入直後と2次オペ前に行った
RESULTS
5人が除外され、それぞれ12人の24人が対象となった。それぞれ1症例で裂開が認められた。
・術中、DBBMの水平方向の幅径の中央値は、ブロックグループで3 mm(平均±SD:3.17±0.49 mm)、顆粒グループで4 mm(平均±SD:4.00±0.74 mm)でした。 創傷閉鎖後、硬組織の水平方向の厚さの中央値は、ブロックグループで3.35 mm(平均±SD:3.38±0.59 mm)、微粒子グループで2.85 mm(平均±SD:2.73±0.69 mm)。 6ヵ月時点で、硬組織の水平方向の厚さの中央値は、ブロックグループで2.90 mm(平均±SD:2.71±1.19 mm)、微粒子グループで0.2 mm(平均±SD:0.52±0.80 mm)グループ間の6か月でのHTの差は2.7 mmであり、統計的に有意であった(p <.001)。
・歯科用インプラント埋入後に臨床的に評価された欠損の平均は、ブロック群で3.5 mm、顆粒群で4.25 mm(p = 0.749)インプラント 2次オペ時では、欠陥の中央値は、ブロック群では0 mm、顆粒群では0.75 mm(p = .001)
CONCLUSION
•コラーゲン膜および固定ピンと組み合わせブロック骨補填材を使用した6か月の治癒後の硬組織の幅径は、コラーゲン膜および固定ピンを用いた顆粒状骨補填材よりも優れていた。 •コラーゲン膜と組み合わせたブロック状骨補填材の使用は、6ヶ月後の垂直骨欠損の治療結果は、コラーゲン膜を使用した顆粒状骨補填材よりも優れていた。

 

 

 

今年も1年頑張っていきましょう!
歯医者として豊中市の地域医療に歯科治療という形で微力ながら
貢献できますよう頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします!
これからも
「大阪の豊中・岡町でよりレベルの高い歯科治療を提供出来る歯医者となるように」
努力したいと思います。
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大阪府豊中市中桜塚2-20-12-103
大阪大学歯学部卒業 歯学博士 まつもと歯科